出産祝いのメッセージはどう書く?文例とNGワード集

お友達や親類から出産のお知らせを受け取ると、何だか自分も嬉しくなってくるものです。新たに誕生したお子さんにおめでとうの気持ちと、大きな役目を果たしたママの体に労いの気持ちも込めて、出産祝いには短くてもいいので何かメッセージを添えて贈ることをおすすめします。

しかし、中には何を書いたらいいのかわからないという方や、知らず知らずのうちに使ってしまっているNGワードなどもあります。

出産祝いのメッセージを贈る時に気をつけることや、文例などについて紹介します。

 

出産祝いを贈るのに適切な時期は?

赤ちゃん誕生の知らせを受けると、すぐにでもお祝いを贈らなければと考える方も多いでしょう。

一般的には生後7日から1ヶ月の間に行うのが良いと言われていますが、最近では入院期間が1週間近くに及ぶケースも多いので、あまり早すぎるのも却って相手の方の負担になってしまうことも考えられます。

また、生後1ヶ月の節目には赤ちゃんの健康を神様に祈る「お宮参り」があり、多くの方がこのタイミングに合わせて出産祝いのお返し(出産内祝い)を準備しはじめるので、遅くとも1ヶ月以内には贈るようにしたいものです。

目安としては出産後2~3週間後がおすすめです。

 

メールで気軽に送るのはNG?

最近ではメールやLINEが普及したおかげで手紙を書く機会はめっきり少なくなってしまいました。スマホを開いてすぐにでも送ることができ、いつでも読めるメールやLINEはとても気軽で便利なツールです。

しかし、出産は人生の中でもそう何度も経験するイベントではありません。

大変な思いをして赤ちゃんを産んだママへのおめでとうの気持ちを伝えるには、やはりメールよりも手紙の方がベターでしょう。

特に目上の方に対してはマナーとして失礼だと感じられる場合もあります。

長い手紙やお祝いの文章を書くのは苦手だと感じる方は、短くても見栄えがよく気持ちを込めることができるメッセージカードを使ってみるとよいでしょう。

最近ではデザインの凝ったメッセージカードも多く販売されているので、相手の好みや一緒に贈る品物に合わせたものを選んでみるのもおすすめです。

 

使っちゃいけないNGワードやフレーズは?

メッセージを書くときに気をつけたいのがNGワードです。普段は何気なく使っている言葉でも、お祝いのメッセージにふさわしくない不吉なワードや不快な言葉は避けるように注意しましょう。

誰が見ても明らかに避けておきたいのは「死ぬ」という言葉ですが、同じく死を連想させるような「消える」「絶える」「終わる」といった言葉や、「流れる」「切れる」「薄い」といった単語もNGワードです。

 

また、出産は大変な思いをしただろうということから「苦しい」という言葉を使ってしまいそうになりますが、こちらも不快感を与える言葉なので使用を避けましょう。

出産おめでとうの気持ちと、これから始まる本格的な子育てのことを考え、つい「頑張って」と書きたくなってしまうものです。

しかし産後の不安定な状態の中で「頑張って」と言われるとその言葉をプレッシャーに感じてしまう方もいます。ポジティブに捉えることができるワードではありますが、不用意に「頑張って」という言葉を使うのは状況によっては避けたほうが無難です。

 

その他にも、文章を書く際によく使われる「、」や「。」といった句読点も「切れる」といったイメージがあるためお祝いのメッセージには適さないという考え方もあります。

文章を書く時には単語や構成に気をつけて何度か読み直してから送るようにしましょう。

出産祝いのメッセージに使える文例集

どんなことを書いたらいいのかわからないと悩んでいる方は、まずはテンプレートの中からよさそうな文例を選んで利用したり、その文章を自分なりにアレンジしてみると書きやすいでしょう。

贈る相手によって文体も少し変わってきます。相手との距離感や関係によってぴったりなものを見つけましょう。

 

親族に贈る場合の文例について

自分の兄弟・姉妹の出産や繋がりの深いいとこの出産など、身近な親族の出産祝いにはおめでとうという気持ちをストレートに伝えましょう。

改まった文章よりも素直な気持ちを表現することがおすすめです。

出産報告も比較的早く来るので、連絡を受けたらあまり遅くならないよう、タイミングを見て贈りましょう。

 

親族に贈る場合の文例

出産おめでとう。赤ちゃんも○○さんも元気だと聞き安心しました。たくさんの愛情を受けてすくすくと育ってくれることを祈っています。またゆっくりとおしゃべりしましょう。

○○ちゃん出産おめでとうございます。お写真もありがとう。○○ちゃんによく似た可愛い赤ちゃんですね。ささやかですが、お祝いの品をお贈りします。初めての育児も楽しんでくださいね。

ご出産おめでとうございます。可愛い赤ちゃんの誕生に私も嬉しくなりました。これからの成長が楽しみですね。○○さんはゆっくりと体を休めてください。また赤ちゃんと○○さんに会えるのを楽しみにしています。

 

友人に贈る場合の文例について

親しい友人にメッセージを贈る場合も、基本的には改まったものよりも素直におめでとうの気持ちを記したものの方が喜ばれるでしょう。しかし、親しき仲にも礼儀ありです。あまりにも失礼な内容にならないように気をつけ、赤ちゃんとママの体のことを気遣った文章を入れるとよいでしょう。

 

友人に贈る場合の文例

○○ちゃん、出産おめでとう!元気な赤ちゃんと聞いて安心したよ。まずは体をゆっくり休めてください。気持ちばかりですがお祝いの品を贈ります。今度は赤ちゃんも一緒にママ友同士で集まってランチしようね。会えるのを楽しみにしています。

出産おめでとう!無事に産まれたと聞いて自分のことのように嬉しくなったよ。写真ありがとう。ママに似てとても愛らしいお顔をしているね。落ち着いた頃に赤ちゃんの顔を見に遊びに行くね。

出産おめでとう。○○がママになったことは驚いたけれど、すごく嬉しいです。体の具合はどうですか?これから大変なこともあるだろうけれど、健康に気をつけて夫婦仲良くね。赤ちゃんの健やかな成長を祈っています。

 

先輩や目上の方へ贈る場合の文例について

仕事の先輩や目上の方へのメッセージは失礼がないよう、親族や友人に贈るものよりもできるだけ丁寧な言葉や表現を選ぶようにしましょう。うっかり使ってしまいそうになるNGワードも使わないように気をつけましょう。

 

先輩や目上の方へ贈る場合の文例

この度はご出産誠におめでとうございます。○○ちゃんの健やかなご成長とご家族のみなさまのご多幸をお祈りしております。

ご出産おめでとうございます。母子ともにご健康との報に安心しております。ご家族みなさまが健康で幸せにくらせますよう、心からお祈りしております。

この度はご出産おめでとうございます。お体の具合はいかがでしょうか。しばらくはご家族でゆっくりとお過ごしください。ささやかですが、お祝いの品をお贈りいたします。赤ちゃんとご家族みなさまに多くの幸せが訪れますよう心よりお祈りしております。

 

出産祝いを贈るのが遅くなってしまった場合の文例について

出産祝いを贈るタイミングは早すぎても相手が困ってしまうことがありますが、連絡が遅くなってしまった場合や、どうしても早めに贈れなかった時にはその旨も添えてメッセージを送りましょう。文例は贈る相手によって言葉やフレーズをアレンジして使いやすくしましょう。

 

出産祝いを贈るのが遅くなってしまった場合の文例

出産おめでとうございます。できれば直接お伺いしてお祝いを伝えたかったのですが家庭の事情で離れることができず、お祝いが遅くなりごめんなさい。いつか落ち着いた頃に赤ちゃんのお顔を見に伺いたいです。冷え込む日が続いているのでお体に気をつけてお過ごしください。

ご出産おめでとうございます。本来でしたらもっと早くお祝いを贈るところですが、遅くなり申し訳ございません。ささやかではございますが、お祝いの品をお贈りします。気にいっていただけますと幸いです。○○ちゃんの健やかなご成長をお祈りしております。

 

出産祝いを現金で渡すときにメッセージカードも同封していいの?

出産祝いに品物ではなく現金を贈るケースもあります。最近では凝ったデザインのメッセージカードも多数あり、専用の封筒に入れて贈ることができるものもありますが、便箋やカードに書いたものをそのまま祝儀袋に同封してもいいのか迷われる方もいらっしゃるでしょう。

一般に、メッセージカードや便箋を祝儀袋の中に同封することはマナー違反ではありません。そのため、ぜひメッセージもお祝い金と一緒に添えて贈りましょう。

出産祝いの祝儀袋を選ぶ際、気をつけなければいけないのが水引の形です。

結婚式で使われる祝儀袋は、結婚という大きなイベントで結ばれる縁が1回きりであることを願うように、「結び切り」や「あわじ結び」といった解くのが難しい結び方をされています。

 

一方、出産は一度きりではなく何度でも縁を結べるという意味を込めて蝶結びのものが使われます。どちらもおめでたい時に使うものではありますが、水引の形にもそれぞれ意味があるので注意しましょう。また、祝儀袋の右上に「のし」と呼ばれる飾りが付いているものを選びましょう。赤ちゃんの誕生をお祝いする気持ちと、ご家族の方への気遣いを忘れなければ多くの場合問題はありません。

 

まとめ

出産祝いのメッセージを贈ろうと思っても、これまで書いたことがなくなかなかイメージができなかったという方や、自分で文章を考えるのが苦手だという方でも、ここに掲載している文例を元にしてお祝いのメッセージを作ってみましょう。

NGワードを使わないということに気を配ることと、相手に失礼であったり、不快に思われるような文章を避けることが大切です。それさえ気をつけておけば、後は心からのお祝いの言葉を記せばもらった方もきっと喜ばれるはずです。

メールやLINEなどの便利なツールもありますが、せっかくの機会なので、手書きのメッセージカードでおめでとうの気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。

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