新しい命の誕生はとても喜ばしいことです。しかし、親しい人への出産祝いは何を贈ったらいいのかわからない、迷ってしまうという人も多いのではないでしょうか。
出産後は何かと物入りが多い時期なので、送られる側としては実用的な物のほうが喜ばれるのではないか、でも何か人と違った可愛い物をプレゼントしたいという時におすすめの品が「おむつケーキ」です。
おむつケーキってどんなもの?
おむつケーキという名前を初めて聞いた人は「ケーキなのにおむつでできているの?」と驚かれるかもしれません。しかし、最近では出産祝いの定番品としても浸透してきており、名前を知っているという人も増えてきました。
ケーキという名前がついていても、これは食べられるケーキではなく、おむつやおもちゃなど様々なものをデコレーションしてケーキのようにまとめたものです。見た目の可愛らしさや豪華さ、そしておむつやおもちゃ、スタイなどの実用品が入っていることから贈られる側にも喜ばれるプレゼントです。
発祥の地はアメリカです。アメリカではよく、出産前の妊婦さんを友人たちがお祝いする「ベビーシャワー」というイベントを行います。
これは、出産で不安な気持ちになっている妊婦さんを励まし、無事に元気な赤ちゃんが産まれてくるようにという願いも込められたものです。そのパーティーを豪華に演出するアイテムの1つとして、『Diper Cake(ダイパーケーキ)』 というものが誕生しました。
diperがおむつのことです。おアメリカで大ヒットしたドラマが日本で放送され、そのシーンで使用されたことから日本でも一気に注目を集めるようになりました。
日本ではどちらかと言えば出産前よりも出産後にお祝いをすることが多いため、実用性も高くインパクトのあるため、現在でも出産祝いの中で人気の高いプレゼントとなっています。
どんな種類の商品があるの?
一口に言っても、メーカーや商品などの組み合わせによって様々な種類のものが見つかります。ベースとなる紙おむつは勿論、おもちゃやぬいぐるみといった赤ちゃんが遊べる道具、ブランケットやタオル、スタイなど実用品やベビー服など幅広いアイテムがおむつと一緒にデコレーションされています。人気のキャラクター商品や、ブランドのものなど、ついつい目移りしてしまいますが、プレゼントしたい相手のことを思いながら好みの物を探すとよいでしょう。
おむつケーキを贈るメリット
出産祝いに何か特別なものを贈りたい、実用品が喜ばれるだろうけれど、それだけでは味気ないという時におすすめのアイテムです。まず何と言っても見た目のインパクトがあります。
紙おむつは誰でも必要なものだから贈ってあげたいけれど、普通にパックのまま手渡すのはちょっと寂しいという人も、おむつの他に好みのグッズを入れて、更に見た目も可愛くデコレーションしてある場合なら部屋を一気に華やかに飾ってくれます。病院に直接お見舞いに行く場合、生ものだと気を遣う必要がありますし、最近では生花の持ち込みが禁止されている病院もあります。その点、食べ物のように傷んでしまう心配もなく、安心して届けることができます。
また、中に一緒に入れるアイテムにも気を配ることができます。
赤ちゃんの性別やママの趣味などに合わせて必要そうなものを選ぶことができるのは大きなメリットと言えます。特に出産祝いでおもちゃを贈ろうと考えても、たくさんの種類の中から何がいいか選ぶのは大変ですが、定番のものがいくつか入っているので、プレゼントされたママもいろいろ試すことができるでしょう。
育児中は何枚あっても助かるタオルやスタイ、ベビー靴下なども一緒に入れることができるので実用性も抜群です。
出産祝いの相場はどれくらい?
出産祝いを贈るときに悩んでしまうことの1つに、どれくらいの金額のプレゼントを贈ったらよいのか、相場がどれくらいなのかという点があります。
あまり高価なものを贈ると相手の負担になるのではないかと、つい考えてしまいます。
一般に、出産祝いで贈ったもののお返しとなる「内祝い」は贈られた品物の半額程度が目安になります。そのため、高価なプレゼントで相手をお祝いしてあげたいと思っても、反対に負担になってしまうことがあるので注意が必要です。
種類もプチギフトとして使えるものから豪華なものまで幅広く販売されています。
贈る相手などにもよりますが、相場は3000円~7000円程度と見ておくとよいでしょう。ギフトショップなどの売れ筋商品は5000円~6000円程度のものがよく出ているそうです。年代によっても金額は異なり、20代では5000円くらいのものが相場で、30代になると相場は少し上がり1万円前後の商品を贈られる方もいるそうです。
グループでお金を出し合ってプレゼントする場合には豪華に2~3万円くらいのものを贈ってサプライズするという方法もあります。相場はあくまで目安ですので、お祝いを贈る際には贈る相手の要望や性格、また地域による伝統などがある場合もあるのでよく確認してから選ぶことをおすすめします。
贈り方で注意すべき点とは?
プレゼントは内容と同時に贈り方にもじゅうぶんな注意が必要です。
アメリカでは出産前の「ベビーシャワー」というパーティーの定番品として贈られてきたおむつケーキですが、日本では出産後のお祝いとして贈られることが多いです。
出産祝いを贈るタイミングも重要です。
一般には生後7日から1ヶ月の間と言われており、これは生後7日のお祝いである「お七夜(おしちや)」と生後1ヶ月の頃に赤ちゃんの誕生報告と健康祈願をする「お宮参り」があるためです。しかし出産直後はまだ入院しているケースもありますし、体調が安定しないこともあります。そのためお七夜の時点ではまだお見舞いに行くには早すぎる場合があるので注意しましょう。また、お宮参りの頃になると内祝いの準備を行います。
そのため、遅くとも出産から1ヶ月以内には贈るように心がけたほうがよいでしょう。
ママや赤ちゃんの体調など、様々な面を考慮する必要がありますが、生後2~3週間目くらいの時期が出産祝いを贈るのに適した時期と言えます。相手の都合も相談しながら贈り方を考えましょう。
出産祝いのおむつケーキの贈り方は、まずはたくさんある種類の中からどんなものを贈りたいか決めることから始めます。
予算によっても選べる商品は幅が広く、おむつ以外にケーキの中にデコレーションするものをおもちゃにするのか、便利グッズにするのか、またキャラクターを用いたものにするかなど見ているだけでも楽しくなってきます。
どんなタイプにするか決まったら、次はベースとなるおむつを選びましょう。
肌が敏感な赤ちゃんは決まったメーカーのおむつ以外では肌荒れを起こしてしまうこともあります。また、サイズもわかっているとよいでしょう。
おむつは消耗品なので、プレゼントされる側の希望をリサーチしておくと贈った時にも喜ばれます。少しだけ贈り方にも気を配ることで、送られた側も嬉しい気持ちになるはずです。
贈る時の注意点は?
贈る時は、贈り方についても記載しましたが、贈るタイミングやおむつの種類は注意しておきたいポイントです。また、その他にも気をつけておきたい点があるので紹介します。まず、おむつケーキはとても見た目が可愛く豪華に見えるプレゼントではありますが、大きなものは場所を取ってしまうことがあります。
病院にお見舞いに行く際には、病室に持ち込んでも邪魔にならないか、自宅に持ち帰るときに荷物にならないか少し意識しておきましょう。もちろん、とても華やかなプレゼントなので病室に置くだけで可愛らしい雰囲気が出て喜ばれることもあります。
また、贈られて喜んでくれる人もいれば、人によってはあまり良い印象を持たない人もいます。その理由には衛生面が気になるという点や、そもそも贈られる側の好みではないという点が挙げられます。
これは贈られた相手にもよりますので、相手がどんな性格か、どんなものを好んでいるのかを考えながら選ぶ必要があります。特に自分の好みがはっきりしていて、シンプルなものを好む人にとって、華やかな装飾はあまり実用的に見えないかもしれません。また、初めての出産の人の方がこうしたプレゼントは喜ばれる傾向にあります。初めてもらうプレゼントは目新しく、新鮮な気持ちになるためだと考えられます。
一方、どうしても二人目、三人目となると可愛さよりも分解する手間や実用性の面を考えてしまいがちになります。そのため、おむつをそのままプレゼントしてもらいたいという人もいるようです。
まずは相手がどんなものを好んでいるのか、贈ったら喜ばれるだろうかということを想像しながら贈り方を考えてみてはいかがでしょうか。
特別なおむつケーキを贈ろう
贈れるギフトショップの中には、スタイやタオルなどのグッズの中に赤ちゃんの名前をいれる「名入れ」のサービスを行っているところもあります。他にはない特別なプレゼントとして贈りたいと考えている人には、こういうサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
赤ちゃんの名前には名付けた人たちのたくさんの思いが込められています。その思いが込められている名前をプレゼントという形にして贈ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
おむつケーキとはどういうものか、その歴史や相場、贈り方などについて紹介してきました。紙おむつがケーキの形になるだけで、とても華やかで可愛らしいプレゼントに変身します。
出産後のママはなかなか買い物に行くのも大変なので、おむつのような実用性の高いものと、おもちゃやぬいぐるみなど赤ちゃんが楽しめるグッズが入っている喜ばれるプレゼントになります。プレゼントしたい相手のことを思いながら選んでみてはいかがでしょうか。いろいろとこだわり方もありますし、贈った人によって一生に一度の思い出になりますので、ぜひこの機会に検討してみるとよいでしょう。